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2018年9月22日 (土)

「玉村警部補の巡礼」

「チームバチスタの栄光」、「ブラックペアン」などでお馴染みの、

海堂尊氏の今年4月に刊行された新刊です。

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医療小説で舞台となっている、桜宮市警察所属の玉村警部補を

主人公にした事件を解決するストーリー。

休暇を取って四国巡礼を続ける玉村警部補に、なぜか、

謎コンビの加納警視正が乱入・同行して、事件を解決していきます。

冒頭に、弘法大師・空海のことが詳しく書かれていて、

とても参考になります。

2018年8月29日 (水)

カーテンコール

著者・加納朋子、出版・新潮社。

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図書館で予約していた本が届きました。

「幕が下りた、もう詰んだ。と思ったその先に、本当の人生が待っていた」

その意味は・・・。

経営難で閉校予定の女子大、その最後の卒業生になるはずだった。

とにかく全員卒業させようと、限界まで下げられたハードルをクリアできなかった

「ワケアリ」の私達。その、予定外の卒業保留組に与えられた卒業までの物語です。

なかなか面白い本です。

2018年6月 2日 (土)

「スリジエセンター1991」

今、話題のテレビドラマの原作本、「ブラックペアン1988」。

2巻目が「ブレイズメス1990」、そしてこれが3巻目の最終章の本です。

一部ネタバレになりますが、「ブラックペアン1988」では、

天才外科医・渡海が桜宮市の東城大学病院を去ります。

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2巻目「ブレイズメス1990」では、モナコへ使者を派遣し、

モンテカルロのエトワール(モナコの星)と呼ばれる、

日本人天才外科医・ムッシュ天城を桜宮市の東城大病院に呼びます。

それは、「スリジエセンター」という心臓専門の治療施設を立ち上げるためでした。

ムッシュ天城は保守勢力との暗闘を繰り返しながら、

最終章の「スリジエセンター1991」で施設を完成できるか?

スリジエとは、フランス語で「桜」という意味だそうです。

2018年5月31日 (木)

「ピーターラビットキルト」

面白いものを、本屋さんで見つけました。

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よくある、創刊号から最終号まで材料が毎回届き、

一つの作品が完成する本です。

これは、「ピーターラビットキルト創刊号」、特別価格なんと299円。

次号から、1.490円になり、毎号届く材料で作っていくと

ピーターラビットのキルトカバーが完成するそうです。

これ一冊だけでも、裁縫初心者にぴったりな基本の縫い方、

刺しゅうなど丁寧に解説されています。

そして、糸、針、布、刺しゅう糸7色も付いています。

とても魅力的だったので、家内が購入しました。

2018年5月23日 (水)

「モリー先生との火曜日」

作者はスポーツコラムリストとして活躍する、ミッチ・アルボム。

彼は、偶然テレビで大学時代の恩師、モリー先生を見かける。

先生は、難病ALS(筋委縮性側索硬化症)に侵されていた。

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16年ぶりの再会。モリー先生は幸せそうだった。

死を間近に控え、動かなくなった体で人と触れ合うことを楽しんでいる。

「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」

モリーは、ミッチ(作者)に毎週火曜日をくれた。

死の床で行われる授業に教科書はない。

テーマは人生の意味について。

一番心に残った言葉は、「⦅与える⦆のは生きているような

感じがする」。

この本は原書の20周年記念版(2017年刊)をもとに

「愛蔵版」として刊行されたものです。

2018年5月17日 (木)

「とるとだす」

畠中恵の「しゃばけ」シリーズ最新刊、とはいえ、

出版は昨年の7月なので、見落としていました。

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今回は、長崎屋の当主である藤兵衛が、とあることから

たくさんの薬を一度に飲んでしまい、倒れてしまいます。

若旦那の一太郎は、いつものように妖たちの力を借りながら、

藤兵衛を剣呑な薬効から救い出そうと、奮闘します。

2018年5月 3日 (木)

メンズプレシャス

スーツ特集が面白そうで、久しぶりに購入しました。

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今回のテーマは、「紳士よ、オーダースーツを身に纏え」です。

ビスポーク(オーダー)の最前線や、イタリアのサルトリア(仕立て屋さん)、

イギリスのサヴィル・ロウの様子がわかります。

昨今は、ほとんどが既製品、ないしはイージーオーダーで、

フルオーダーは高級品ですからね。

そして、もう一つは、昨年亡くなった、東京銀座「サンモトヤマ」の社長、

茂登山長市郎氏の追悼記事です。

「サンモトヤマ」は、1964年に銀座並木通りにオープンした、

「グッチ」と「エルメス」を一緒に正式販売する、世界でも稀有な

ブティックでした。

あの時代にそんなブティックがあったとは、まさに奇跡ですね。

2018年5月 1日 (火)

「決断のとき」

フリー・ジャーナリストのインタビューをもとにした、

小泉純一郎元総理の初の回想録です。

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政治家時代の回想はもちろんですが、特に興味深いのは

政界引退後、原発ゼロを強く訴え、東日本大震災の救援活動後に

原因不明の病に伏した元アメリカ兵のために、

「トモダチ作戦被害者支援基金」を設立したことです。

あの震災の時、福島第一原子力発電所がメルトダウンを起こした時、

風は海側に吹いており、東北沖に浮かんでいた放射能雲が、

アメリカ海軍空母「ロナルド・レーガン」を直撃したそうです。

その人たちに報いるために、行動を起こしたそうです。

2018年1月23日 (火)

「琥珀の夢」

伊集院静の新刊です。

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サントリー創業者の鳥井信治郎は、丁稚奉公から1899年に鳥井商店を興し、

寿屋洋酒店、サントリーへと発展させていきます。

サントリーは洋酒メーカーとして確固たる地位を築きましたが、

創業者の夢、ビール事業(琥珀の夢)では苦戦しました。

そして、1963年に一時撤退していたビール事業に再挑戦し、

2008年(平成20年)にプレモルに牽引されビールシェア12%を

達成します。

この本は、江戸後期から現代までの時代考証もしっかりしているので、

それぞれの時代の息吹も感じられます。

小説家・伊集院静は、漫画家・西原理恵蔵氏と遊んでる時の

「伊の字」先生とは一味違います。

2017年12月23日 (土)

ビッグイシュー日本版 VOL.324

ビッグイシュー日本版の表紙を飾り、映画に出演した

イギリスの猫ボブが、またビッグイシュー日本版 VOL.324の

表紙になりました。

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スペシャル企画として「ボブとジェームス、東京へ行く」が

掲載され、ボブとともに映画のプロモーションで来日した際の体験や、

日本のビッグイシュー販売者との出会いについて語っています。

ボブが表紙の号は、よくSOLD OUT になるそうです。

*ビッグイシュー日本版

2003年9月、質の高い雑誌を作りホームレスの人の独占販売事業と

することで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。

ホームレスの人の救済(チャリティー)ではなく、仕事を提供し

自立を応援する事業です。

ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれました。

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