食いしん坊発明家
東京農大名誉教授、他いくつかの大学の客員教授の肩書を持つ、
食いしん坊で有名な小泉武夫先生の本です。
これまでもこの先生の本は何冊か読みましたが、
食関係の特許をいくつも取得していたのは初めて知りました。
福島の造り酒屋に生まれた先生は、東京農大を卒業すると就職せず、
お父さんを丸め込み、会社経費で東京事務所としてアパートを借りることに
成功します。
そしてまずものにしたのが、米と牛乳が余っていることからヒントを得た、
ライスチーズ。この特許はスナック菓子メーカーに売れ、そのメーカーは
チーズ風味の米あられとトウモロコシのスナック菓子を発売しました。
他にも、ラードでエビの甲殻を揚げて香りを移した特許はエビの香りの高い
スナック菓子や煎餅になったり、松茸の香りの液体の特許は、
調味料メーカーから松茸の汁が発売され大ヒットしたそうです。
ただの食いしん坊ではなく、本のタイトル通り「食いしん坊発明家」
でもあったのを知り、ビックリでした。
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