題材の面白さに惹かれ、分厚い本ながら挫けずに読破しました。
ロシア革命の後、皇帝は処刑され、当然貴族である主人公・ロストフ伯爵にも
刑が下ります。それは銃殺刑ではなく、現在住んでいるモスクワの高級ホテルに
一生軟禁というものでした。
住む部屋はスイートから屋根裏部屋へと変わります。
その境遇にも伯爵は、知識豊富な教養人でありつつ、めげない、あきらめない、
ふさぎこまない、人生を投げない紳士であり続けます。
ロシア革命から第二次大戦を経て、結末の1954年まで伯爵がどう生きていくか?
大河ドラマのような壮大な物語です。
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