天切り松闇がたり・ライムライト
浅田次郎の「天切り松闇がたり」シリーズは、文庫本で4巻まで揃えています。
図書館で5巻目があるのを見つけ、借りてきました。
大正・昭和・平成と激動の時代を生き抜いた伝説の大泥棒「天切り松」が
平成の世に、「闇がたり」という不思議な泥棒同士の話し方で語る物語です。
この本の1話目は、暮れも押し詰まったある夜中、花の東京の某所、
天切り松達の隠れ家である長屋の戸を叩く音が響きます。出てみれば、浮浪者が。
ところがこの男は、天切り松の親分・「目細の安」の親分に当たる
大親分「仕立屋銀次」の死を伝えるために、網走刑務所を脱け出して来た男でした。
さて、それを聞いた「目細の安」は、どうでるか?
大向こうを唸らせる、痛快な江戸っ子の粋を通してみせます。
そして最後の章は、サブタイトルに「ライムライト」とあるように、
なんとチャップリンの登場です。
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