「人間味という味が、いちばん美味しい」
タイトルに魅かれて読んでみました。著者は料理評論家・山本益博氏。
山本益博氏が、40年間にわたり料理人や食材の生産者から聞いた、
素敵な名語録です。
その人たちは、辻静雄、アラン・シャペル、小野二郎、ジョエル・ロブション、
ポール・ボキューズ、ピエール・ガニエール他、そうそうたるメンバー。
その中で特に印象に残ったのが、この言葉。
「料理人になって以来、常に目指してきたのは、完璧な料理を作る
ということだった。20代で体が思うように動くようになり、30代で
頭で考えたことが手で精密にできるようになり、40代でいよいよ
完璧な料理を作れることが可能かなと思えるようになった途端、
完璧がどんどん遠のいていくことを実感した。」 ジョエル・ロブション
そして、「完璧というものはこの世に存在しないけれども、
常に完璧を目指すのが料理人の仕事じゃなかろうか。」
かって、同じことを言った人を知っています。
その人は、エンツオ・フェラーリ。
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